生活ゴミと死臭の部屋
木曜日, 10月 21st, 2010昨日、独居老人の孤独死現場に行きました。
遺体の処理は終わっていたのですが、部屋の荷物は死臭がついてしまっていました。その部屋は、よくある・・・そう、ゴミが大量にある状況です。
一人暮らしの男性にありがちな状況でした。
6畳と8畳の二間。奥の6畳間には、生活ゴミ・脱ぎ散らかされた衣類や下着まで・・・コンビニ弁当の殻や雑誌・・・とにかく、一部屋が完全にゴミ屋敷状態。
手前の八畳間には、布団があたとおぼしき跡・・食器で埋まった流し・・・かろうじて見ることができそうなTV・・冷蔵庫には小さな褐色の粒・・これは・・蛆虫の跡・・・
大きな家具はなく、とにかく死臭の染み付いたゴミを黙々と仕分けて処理していく内容でした。
彼はこの部屋で、どんなことを考えながら生活していたのでしょうか?
ほとんどのことを諦めていたのか・・・故人の思いまではわかりませんが、きっとどうにかしたいとも少しは思っていたのではないだろうか?
そして・・・自力では何も出来ないで最期を迎えてしまったのでしょうか?遺品整理という仕事は、他人の生活・人生を見てしまう仕事です。そして、どうしても自分のことを考えてしまいます。
どんな最期を迎えるのだろうか?どうしても考えずにはいられません。現場は、数時間でゴミを処理して、最後は消臭作業をして完了です。
消臭は消臭部隊に任せてゴミを処分場に運ぶので現場をあとにしました。きっとわからないくらいすっきりしていることでしょう。
夏だったら、結構きつかったかもしれません・・。